薬剤師国家試験にむけた勉強をスマートに行う-電子化のすすめ-

こんにちは。

最近iPad Airが発売されましたね。

こちらのiPad Air(第4世代)、3世代のものと比較してもあらゆる点が進化しております。

  • Apple pencilをiPad本体にぶっ刺さなくても充電できるようになった
  • 指紋認証搭載しつつ、画面の広さを確保
  • 多彩なカラバリ展開
  • USB-Cに対応

このままだとAppleの回し者と疑われてしまうので本題に移りますが、
今回は上記のようなタブレット、その他スマートフォンやパソコンなどの電子機器を用いて国家試験をスマートに対策しようといった観点で勧めていきたいと思います。

目次

資料を電子化して勉強する

国家試験対策本などを電子化して勉強するのは、少し前から一部界隈で流行っていた手法です。
僕の知る限りだと、特に医学部の人たちは電子化して勉強している方が多いイメージです。

(電子化して勉強してる人が医学部在籍者に多く見受けられたというだけで、多くの医学生が電子化しているわけではありません。実際の内訳は把握しておりませんので、もしご存じの方がおりましたらお知らせいただければと思います。)

この理由として、必要となる教科書や参考書の量が非常に多く、1冊1冊が分厚いことが考えられます。

医学部ほどではないですが、薬学部の場合も多くのことを学ぶ必要があります。

国家試験対策本を見ればわかりますが、1冊の厚さはかなりのものです。特に薬理なんて800ページ以上ありますしね。
対策本だけやって国家試験に臨めればよいのですが、特に私大薬学部の場合は大学で国家試験対策講義と称して、6年生でアホほど資料渡されて勉強することを強いられます。

これらを紙ベースで勉強すると、資料が膨大な量になり、保管の手間が生じます。
保管するだけであれば問題ないのですが、いざ参照したいときに該当の資料をすぐに見つけられない、なんてことになれば無駄な時間を消費していしまいます。
国家試験は効率よく勉強することが大切なので、このような事態に陥ることは大きなデメリットと言えるでしょう。

また、家や大学、複数の場所で勉強する方にとってはあらゆる資料を持ち歩くというのは限界がありますし、単純に重くて疲れます。

そこで提案したいのが、電子化です。
電子化をすることによって、講義資料や国家試験対策本をGoogle Drive等のクラウドに保存することでこれらの問題をクリアできます。

電子化の手順

電子化することで、膨大な資料を1つにまとめ、そこでも参照できる。しかも場所を取ることもなく、重さは資料を見るデバイス(タブレットやPCなど)以上増えることがない。
このメリットを手にするには、いくつか準備するものがあります。
どれくらい快適に勉強するかによって、準備するものが異なるとは思いますが、以下のものがあれば問題ないのではと考えておりますで参考になればと思います。

  • タブレット &スタイラスペン
  • PC(なるべくタッチ機能搭載のもの)

物として基本的にはこれだけです。

しかしこれらのデバイスだけ用意しても、紙を電子化しなければ何も始まりません。

講義資料や国家試験対策本を実際に電子化するにはどうするのか

講義資料等を電子化する方法はいろいろあります。

お金に余裕のある方は、ScanSnapなどの電子化するのに特化した機材を買うといいでしょう。

ただし、学生が一個人で買うとなると決して安い買い物ではないです。個人的には「高くて買えるか!」とさえ思ってしまいます。
そこで、ScanSnapなどを使わない代替案として以下の方法が挙げられます。

  • 大学に設置されているコピー機に搭載されているスキャン機能を用いて電子化する

コピー機が無料で使えるかは大学によりけりなので確実な方法ではないですが、無料で使用できる場合はこの手法が使えると思います。
私が学部時代に所属していた大学の場合では、研究室に配属されたあとは無料でコピー機が使える環境が整っていたので、上記の方法を用いていました。
冊子になっている資料などを電子化するときは、「必要な部分のみ電子化するか、裁断してすべて電子化する」のがいいと思います。ただし、ScanSnapのようにスキャン機能に特化していわけではないので、画質はそれなりであったり、取り込むときに複数枚同時に取り込んでページが飛んでしまう、などのアクシデントがたまにありますので、その点には目をつむる必要があると思います。

  • Office LensやAdobe Scanなどのアプリを用いて、スマホで電子化する

国家試験対策本などをこれらの方法で電子化するのは膨大な時間が消費されることが予想されるのでおすすめしませんが、講義資料などのそこまで枚数が多くないものを電子化する場合はこれらのアプリを用いて写真をpdf化するするのも手です。
これらのアプリの偉い点は、OCR(簡単に言うと、文字を認識してくれる)機能がついている点です。

電子化「講義資料の文章をコピペしたい!」と思っても、ただ取り込むだけでは画像として認識されているのでコピーすることはできません。(pdfの文章をコピペしようと思ったら、うまくいかなかった経験は一度はあるのではないでしょうか。)

これを回避(?)できるのがOCRです。取り込んだイメージに記載されている文字を読み取って、文章として反映してくれます。
その結果、その部分を選択することが可能となり、コピーしたりすることができるようになります。
せっかく電子化しているのですから、文字を書く作業は最小限に抑えて暗記や理解に時間を割きたいですよね。OCRがあるとコピペができるようになるので、勉強の効率も格段に上がると思います。

資料を電子化して、勉強をどのように進めるか

ただ資料を電子化するだけでは、意味がありません。

参考書を買ったから成績が上がると勘違いしているのと同じ状態になってしまいます。

実際にどのように勉強していけばいいのか、その一例を紹介したいと思います。

想定としては「薬学部6年生で、夏ごろから国家試験勉強を始める」といった人を想定して書いていますが、その人の置かれている状況に応じてやり方をmodifyできると思うので、「自分にあったやり方」を見つけて見てください。

  1. 国家試験の過去問を解く

    これはどんな人もまずやるべきです。敵を知らずに対策などできません。
    5年分もやれば似ている問題が必ず出題されているはずなので、その点から重点的解説を読んで、わからない部分があれば講義資料や対策本を参照して、という流れです。

    こんなの紙でやっても同じじゃないか、という意見があると思いますが電子化したからと言って特殊な方法で勉強するわけではないです。基本的なプロセスはそこまで大きくは変わりません。
    ただし、この「わからないことを調べる」というプロセスにかかる時間が電子化している場合では紙よりも早いことが多いです。
    紙媒体でもきちんと管理がされており、何がどこにあるのかすべて把握しているような場合ではメリットがないように見えるかもしてません。しかし、現実には資料が一切散らかること無く厳密に管理できているなんて状況は考えづらく、ましてや日々の講義が多い私大の薬学生の場合であればさらに資料の保管には手間取ることが想像できます。
    電子化すると、一度決めたファイルの保存場所を動かしさえしなけでばその場所から移動することはないので資料管理のハードルは紙媒体<<電子と考えることができます。
    電子化すれば、ページを指定してジャンプすることもできるので、紙をめくる煩わしさもありません。効率的に勉強を進めることができるのです。
  2. 解説に肉付けしたいこと、暗記したい内容を問題に直接書き込む。
    資料は汚したくないという人もいるかも知れません。紙媒体で勉強している場合は特に原本となる資料を汚さないようにしたい場合はその都度コピーを取る必要があります。
    しかし、電子化している場合は資料をコピーするのにワンタッチで済むので、原本は原本で保存しておきたい人にも有効です。
    実際には一つの情報を1箇所で参照できる方が情報を探す手間が省けて効率的なので、原本もどんどん書き込みをしていいのですが、どうしても汚したくないという場合でも容易に対応ができるのでこのような観点からしてもおすすめです。また、PCで勉強する場合はこの書き込みの作業がどうしてもタブレットと比較するとやりづらいので、そういう意味ではスタイラスペン&タブレットは必須級かと思います。私の場合は「とにかく書きたくない」というスタンスのもとで勉強していたので、必要な情報はコピペして貼り付けることで代用していました。
  3. 単純な暗記も、機械の力を借りて効率よく覚える
    ゴロを活用して覚えるのも一つの手だと思います。ただ僕の場合は、そのゴロがなんのゴロなのか分からなくなってしまうことが多かったため、ほとんどゴロは使いませんでした。
    では、どのように暗記を進めていたのかというと、Ankiというアプリを用いて暗記を進めていました。
    このアプリの概要に関しては、
    http://omegatoalpha.hatenablog.com/entry/2019/03/19/221546
    ↑こちらのブログにかんたんな仕組みが記載されていますので、参照いただければと思います。
    (筆者の方へ:無断リンク禁止でしたらお知らせください。削除させていただきます。)

    僕からも簡単ににまとめると、自分で作ったフラッシュカードをアプリ上で使える物となっています。
    ただカードをめくって覚えるのではなく、「よく自分が間違えるもの」は何度も出題されるよう自動で管理してくれたり、「正答率が高いもの」は出題のペースが長くなる、まるでマネージャーの如く管理してくれる優れものです。
    カードの作成も、コピペができるのでそこまで苦ではありません。画像も挿入できるので、タイピングが得意でない方でも使えると思います。
    iOS版は3000円かかるのがネックですが、3000円でこの環境を手に入れられると考えれば安いと思います。予備校の講習1コ取るよりも安いので、気になる人はポチッてみてもいいかもしれません。
    (ちなみにPC版とAndroid版は無料です。)

以上となります。
基本的な勉強の流れとしては紙媒体と大きく変わりません。

しかし、効率の面では大きく変わると思いますので、電子化する勉強に興味がある方がいましたら、力に慣れれば幸いです。
また、電子化した資料の保存場所はGoogle Driveがいいと思います。
大学でGmailアドレスが発行されてる人であれば、そのgoogleアカウントを用いてGoogle Driveを使用することができるので、新たにお金がかかる事態を避けることができます。
しかも、大学が発行するGoogleアカウントの場合は容量無制限でGoogle Drive等を使用できます。なので、電子化した資料が大容量でも問題ありません。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


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